年末年始イタリア旅行記5 – コルトーナ


その4から続き。インフルエンザにかかってしまい、しばし病床に臥してました。

ROMA Termini

ローマ市内の観光名所はだいたい回ったので、息抜きで電車の旅を入れます。フィレンツェ行きの電車だったかな?駅のホームがめちゃくちゃ遠くてギリギリ乗車。今回の目的地はフィレンツェと同じトスカーナ州の小さな街「コルトーナ」。カムチアという無人駅で下車します。

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下車したはいいものの、10m先が見えないほどの濃霧。バスの時刻表は破られてて読めないし、タクシーもいない。とりあえず街の方へ歩き出したのだけれど、かなりの激坂。Google Mapsで見た感じだと徒歩20分くらいで着きそうな感じだけど、大誤算でした。20分くらい歩いたところだったか、霧が晴れて見えてきた街の全貌がこれ↑。あまりの天空都市っぷりに、この旅一番の歓喜であった。さらに10分ほど登ったところで、どうやら街の住人らしきおっちゃんが車から声を掛けてくれて「コルトーナへ行きたいんだろ?まだまだ長いから、乗ってけよ!」(といったニュアンスのイタリア語だったと思う)と、街のバスターミナルまで乗せてくれることに!めちゃいい人でした。おっちゃんをはじめ、街の殆どの人はイタリア語しか喋れないことや、コルトーナの街が2千年以上の歴史があること、ぼくがジロ・デ・イタリアの話を振ると「コースになったりもするよ!」と陽気に答えてくれたこと(ホントかどうかはわからないが)など、色々話を聞けた。この距離、歩いたら相当大変だったぞ・・・。

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おっちゃんの「Ciao!(じゃあな!)」、まじでかっこよかったぜ・・・。街の小さな広場からカムチアの街を見下ろすと、一気に目が覚めた。

Cortona

さっきまでこの雲海の中にいたのか。(おかげで電車に乗っている2時間以上、ほとんどキリだったわけだが)。まさに天空都市に来た。

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コルトーナは、「ライフ・イズ・ビューティフル」とか「トスカーナの休日」で舞台になっている街らしく、特に後者はアメリカとイタリアの共同製作ということもあって、アメリカ人観光客が多いんだとか。この街ではアジア人一人も見なかったと思う。写真は街のメインストリート。おっちゃんが降ろしてくれたところから中央広場までの約200〜300mくらいしかない。

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もっと驚くべきは、この街にはこの200mほどの平地しかない。あとは全て坂道(しかも激坂ばかり)なのである。自転車はまともな交通手段になり得ないし、車も坂道発進の連続だ。道幅も狭いため、観光客用の駐車場も街の入り口に完備されていた。

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移動時間が長かったため、すでに時計は1時を回っていた。腹ごしらえはトスカーナ地方のブランド牛「キアナ牛」のビステッカがいい。コルトーナは田舎町だけあって、物価が安い。むしろローマやフィレンツェが高すぎる節があるが。フルコースでワインと食後にコーヒーを飲んでも一人30ユーロくらい。お店を選べば一人20ユーロで満腹になれると思う。

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2時間みっちりコースを楽しんで、時計はすでに15時。再び街を散策。ヨーロッパの町並みは青空と非常に相性がいいと思う。ヨーロッパを旅するならやはり夏だよ。

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街の裏側。ロールプレイングゲームの1シーンをそのまま切り出したようだ。

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街の頂上に着く頃には、地上の雲海も殆ど晴れていた。手前の古びた建物はマルゲリータ教会。ちょうど17時の鐘が鳴り響いた。

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帰りのバスも気になるし、足早にメインストリートに戻る。しかしすごい坂だ。

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メインストリートに戻ると、クリスマス装飾の名残がまだ光っていた。トスカーナ地方はレザーやウール製品も有名なのか、バッグやグローブ、ニットなどトスカーナ産のレザーショップが多かった。コルトーナの特産らしいテラコッタのお店も数件見受けられた。

Cortona Sunset

土産を物色していると、案の定、バスに乗り遅れたっぽい。次のバスまで1時間以上ある。1時間あるなら歩いて駅まで行こうと決めて下山しつつ、バスの時刻表を確認していると、地元のおじいちゃんらしき人が停まってイタリア語で何かしゃべっている・・・んだけど、何を言っているのかわからない。たぶん、ここにはバスが来ないから、違うところ行け!と言っていたのかな?と思うが、あまりに意思疎通が取れず、おじいちゃん「しょうがねえなあ後ろ乗って行けよ」といった口ぶりで後部座席を指差す。乗せていってくれた先は、街の大きなバス停。ほどなくしてカムチア駅行きのバスが到着。走り去るじいさん。低い声で「Ciao!」じいさんかっこよすぎる・・・。

実はカムチア駅からローマに帰る途中でも心優しいイタリア人達に助けられたのだが、本当にこの日は人の温かさに触れた良い一日だった。

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